鳥取県は、日本最大級の鳥取砂丘に代表される雄大な自然と、水木しげるロードや砂の美術館といった「子どもがワクワクする」エンタメ施設が、コンパクトなエリアに凝縮された子連れ旅行に嬉しい県です。人口が日本で最も少ない県ゆえに主要観光地の混雑が少なく、どこへ行ってもベビーカーでゆったり回れる余裕があります。さらに、県全体で「とっとり子育て応援パスポート」制度が普及しており、多くの施設で割引や特典を受けられるのも子連れファミリーにとって大きな魅力です。本記事では、0歳の赤ちゃんから小学生まで、それぞれの年齢に合った楽しみ方ができる鳥取県の観光スポットを、実際の料金・所要時間・授乳室やベビーカー対応などの具体的な情報とともに厳選してご紹介します(情報は2026年4月時点の調査結果。最新情報は必ず各公式サイトでご確認ください)。
鳥取県が子連れ観光におすすめな理由
鳥取県は、子連れ観光の「移動・施設・食事・安全」の4拍子が揃った土地です。まず移動距離が短いという点が大きな特徴で、東の鳥取市から西の米子市まで車で約1時間40分、主要観光地の多くが山陰本線沿いに並んでいるため、1泊2日でも2〜3のエリアを無理なく回れます。次に屋内外のバランスが良い施設構成で、砂丘やとっとり花回廊などの屋外スポットと、砂の美術館や二十世紀梨記念館などの屋内施設が近接しており、天候の急変や暑さ・寒さにも柔軟に対応できます。
また、鳥取県は食の宝庫であり、松葉ガニや境港のマグロ、白バラ牛乳で作られた乳製品、梨など、子どもも大人も笑顔になるグルメが豊富です。さらに、砂丘や大山、境港といった「日本でここだけ」の特別な体験ができる場所が多く、子どもにとって一生の思い出になる旅がしやすいのも魅力。全国チェーンのレジャー施設にはない、鳥取ならではの原体験は、感性の育つ乳幼児期や小学校低学年のうちに訪れる価値があります。
子連れ観光で選ぶエリア別特徴
鳥取県は大きく東部(鳥取市周辺)、中部(倉吉市・三朝・はわい温泉)、西部(米子市・境港・大山)の3エリアに分けられます。東部は鳥取砂丘や砂の美術館、鳥取県立博物館など、鳥取市内にぎゅっと観光スポットが集まっており、鳥取駅から路線バスで回りやすいのが特徴。初めて訪れる方にも分かりやすいエリアです。
中部は、はわい温泉・三朝温泉を拠点に、二十世紀梨記念館や倉吉白壁土蔵群などを楽しめる「のんびり温泉旅」向け。0〜2歳の赤ちゃん連れには、1泊2日の中部エリア完結プランが最もストレスが少なくおすすめです。
西部は、水木しげるロードのある境港、松江へも近い米子、そして中国地方最高峰の大山を擁する、アクティブ派家族向けエリア。幼児から小学生までが幅広く楽しめ、夏は避暑や川遊び、冬はスキーと、季節を問わず豊かな体験ができます。エリアをまたぐ場合はレンタカーが最も便利ですが、JR山陰本線とバスの組み合わせでも十分回れます。
鳥取県の子連れで楽しめる観光スポット【2026年版】
1. 鳥取砂丘(鳥取市)
東西16km、南北2.4kmに広がる日本最大級の砂丘は、子どもにとって「巨大な天然の砂場」。最寄りはJR鳥取駅からバスで約20分。入場は無料で、24時間アクセス可能です。対象年齢は歩ける1歳半頃から小学生まで幅広く、所要時間は1〜2時間程度。砂は細かくサラサラで、0歳の赤ちゃんでも抱っこで連れて行けば海風と砂の感触を楽しめます。夏場は砂の温度が50℃以上になるため、必ず朝夕の涼しい時間を選びましょう。ラクダ乗り体験(1人1,500円、2人乗り2,600円、記念撮影のみ100円/料金は公式サイト要確認)や、パラグライダー・サンドボード体験もあり、小学生以上の子どもに大人気です。ビジターセンターには授乳室・オムツ替え台・多目的トイレが完備。ベビーカーは砂地に入るとタイヤが取られるため、抱っこ紐併用が理想です。屋外メイン。
2. 鳥取砂丘 砂の美術館(鳥取市)
世界初、「砂」を素材にした彫刻作品を展示する屋内美術館。砂丘のすぐ隣にあり、徒歩圏内で両方楽しめます。2026年度は第17期「砂で世界旅行・スペイン」を4月24日から開催予定(展示入替により毎年1月〜4月は休館期間あり)。料金は大人800円、小・中・高校生400円、小学生未満は無料。所要時間は約1時間。対象年齢は2歳頃から小学生高学年まで楽しめ、圧倒的なスケールの砂像は幼い子どもの目にも強く印象に残ります。1階に授乳スペースと多目的トイレ、ベビーカーの無料貸出(先着順、事前予約不可)あり。館内は車椅子・ベビーカーでの移動OKで、各階エレベーター完備。完全屋内なので雨の日・真夏の暑い日・冬の寒い日の避難先にも最適です。
3. 水木しげるロード(境港市)
JR境港駅から水木しげる記念館まで約800m続く、178体の妖怪ブロンズ像が並ぶ参道。歩行者天国ではありませんが、2018年に歩道が拡張され、ベビーカーでも安心して歩けるバリアフリー構造になりました。ロード自体は24時間散策無料。水木しげる記念館は2024年4月にリニューアルオープンし、入館料は大人1,000円、中高生500円、小学生300円、未就学児無料(料金は公式要確認)。対象は3歳頃の妖怪絵本が分かる年齢〜小学生が特に喜びます。所要時間はロード散策+記念館で2〜3時間。途中のお店では妖怪まんじゅうや妖怪スイーツなど、食べ歩きも楽しめます。駅前観光案内所に授乳室・オムツ替え台あり。屋外メインですが商店街なので雨天時も店舗に避難しやすい構造です。
4. とっとり花回廊(南部町)
日本最大級のフラワーパークで、米子駅から無料シャトルバスで約25分。入園料は大人1,000円、小・中学生500円、未就学児無料。営業時間は9:00〜17:00(最終入園16:30)。所要時間は2〜3時間。対象年齢は0歳から小学生まで全年齢OK。全長1kmの屋根付き展望回廊があり、雨の日や真夏でも快適に花を楽しめるのが最大の特徴です。西館(入口ゲート)には授乳室があり、ベビーカー・車いす・シルバーカーの無料貸出も実施。園内にはこども広場「モクレン広場」やフラワートレイン(有料)もあり、小さな子でも飽きません。冬季の「ムーンライトフラワーガーデン」はイルミネーションが美しく、家族で忘れられない体験になります。屋内外両方。
5. 鳥取県立博物館(鳥取市)
鳥取市の久松公園にある総合博物館。JR鳥取駅からバスで約5分。一般観覧料は180円、70歳以上・高校生以下無料(企画展は別料金)。所要時間は1〜2時間。対象年齢は幼稚園年中頃から小学生高学年。鳥取の自然・歴史・美術を学べる充実した展示で、自然分野ではジオラマ展示や恐竜化石、歴史分野では古墳時代の出土品などが子どもの好奇心を刺激します。館内はバリアフリー、授乳室・オムツ替え台あり、ベビーカー利用可。完全屋内で雨の日の強い味方。併設の久松公園は散策もでき、鳥取城跡の石垣とあわせて歴史体験ができます。
6. むきばんだ史跡公園(大山町・米子市)
弥生時代の国邑である妻木晩田遺跡を整備した国内最大級の弥生集落遺跡公園。JR淀江駅からバス・徒歩で約15分。入園・駐車場ともに無料。所要時間は1〜2時間。対象年齢は小学生以上が歴史的背景を理解しやすいですが、復元された竪穴住居の中に入れるので未就学児も「昔のおうち探検」として楽しめます。広大な芝生エリアでピクニックや駆け回るのにも最適。ガイダンス棟にはオムツ替え台・トイレあり、ベビーカー貸出あり。屋外メインのため、日差しの強い夏は朝夕がおすすめ。火起こしや勾玉づくりの体験イベント(有料、要予約)も定期開催されており、自由研究の題材にもぴったりです。
7. 鳥取二十世紀梨記念館 なしっこ館(倉吉市)
梨をテーマにした日本で唯一の博物館。JR倉吉駅からバスで約12分。入館料は大人300円、小人150円、未就学児無料。所要時間は1〜1.5時間。対象年齢は3歳頃から小学生全般にヒット。館内では梨の栽培シミュレーションゲーム、梨の食べ比べができるキッチンギャラリー、大きな梨の木のオブジェのもとで記念撮影ができます。梨の摘果や袋掛け、収穫体験ができる屋外の梨ガーデンも人気。授乳室・オムツ替え台・多目的トイレ完備、ベビーカー利用OK。屋内メインですが屋外展示もあり。倉吉白壁土蔵群と組み合わせて半日コースが組みやすいです。
8. 大山(伯耆町・大山町)
中国地方最高峰(標高1,729m)で、国立公園に指定されている大山は、家族で1年中楽しめる自然のテーマパーク。米子駅からバスで約50分。大山寺エリアは散策無料。対象年齢は2歳頃の歩ける子から。夏は「森の国 大山フィールドアスレチック」(大人1,000円、小人800円前後/料金は公式要確認)で西日本最大規模のアスレチック45ポイント、冬は大山ホワイトリゾートで家族スキーが可能。大山寺参道にはオムツ替え台付きトイレやベビーカー対応の店舗も増えており、観光インフラが整っています。夏は避暑、秋は紅葉ハイク、冬はスキーと四季それぞれが違う表情を見せ、何度訪れても新しい発見があります。屋外メイン。
9. 鳥取砂丘こどもの国(鳥取市)
鳥取砂丘のすぐ近くにある県立の児童センター。JR鳥取駅からバスで約30分。入園料は高校生以上500円、中学生以下無料(団体割引あり・詳細は公式要確認)。所要時間は2〜4時間。対象年齢は0歳〜小学生全般で、特に未就学児のパラダイス。大型遊具、ふわふわドーム、ちびっこプラザの室内遊び場、工作体験、水の遊び場(夏季)、乗り物広場など、遊びの選択肢が豊富です。授乳室・オムツ替え台・離乳食対応トイレあり、ベビーカー貸出可。屋内施設と屋外施設が併設されているため、天候を問わず1日遊べます。砂丘観光の後、お昼寝休憩も兼ねて立ち寄るファミリーが多数。
10. はわい温泉・三朝温泉(湯梨浜町・三朝町)
東郷湖畔に湧く「はわい温泉」は湖底から湯が湧く珍しい温泉地で、湖上露天風呂が子どもの冒険心をくすぐります。JR倉吉駅からバスで約20分。一方、三朝温泉は世界屈指のラドン含有量を誇る温泉で、キュリー療法の湯治場としても有名。子ども向けには、温泉街の河原にある足湯や飲泉場が無料で楽しめ、旅館によってはキッズルームや家族風呂を備えた施設も。日帰り入浴料は施設により500円〜1,500円前後(料金は各宿公式要確認)。対象年齢はオムツの取れた2歳頃からが安心。授乳室やオムツ替えは各旅館や温泉街観光案内所で対応可能。屋内外両方。日帰りでも宿泊でも楽しめ、鳥取中部旅の拠点として最適です。
年齢別おすすめコース
0〜2歳(赤ちゃん)コース
長時間の移動と刺激の多すぎる施設は避け、温泉宿泊+近場の屋内施設の組み合わせがベスト。1日目:とっとり花回廊(屋根付き回廊でゆったり散策)→皆生温泉で宿泊、2日目:鳥取砂丘こどもの国のちびっこプラザ→砂の美術館。授乳室・オムツ替え・ベビーカー対応の整った施設ばかりで、ママパパの負担が最小限で済みます。
3〜5歳(幼児)コース
好奇心旺盛な幼児には、体験型施設を中心に。1日目:水木しげるロード(妖怪探しスタンプラリー)→境港のお魚と触れ合い体験、2日目:とっとり花回廊のフラワートレイン→鳥取砂丘でラクダ見学。記憶に残る「初めて」が詰まった2日間になります。
6〜9歳(小学校低学年)コース
知的好奇心が育つ時期にぴったりの学び旅。1日目:鳥取砂丘(サンドボード挑戦)→砂の美術館(砂像鑑賞)、2日目:むきばんだ史跡公園(弥生体験)→二十世紀梨記念館。歴史・自然・文化がバランスよく学べ、夏休みの自由研究にも直結します。
10〜12歳(小学校高学年)コース
体力のある高学年は、アクティブ派コースを。1日目:大山でフィールドアスレチック→大山登山口散策、2日目:鳥取砂丘でパラグライダー体験(小4以上可/各運営要確認)→水木しげる記念館。自分で計画を立てさせるのも良い学びになります。
季節別の楽しみ方
春(3〜5月):とっとり花回廊のチューリップ、鳥取城跡の桜、大山の新緑。気温が安定しており、0歳の赤ちゃん連れにも最適な季節です。
夏(6〜8月):日本海の海水浴、大山の避暑、鳥取砂丘こどもの国の水の遊び場。砂丘は日中の砂が非常に熱いため、日焼け・熱中症対策は必須。早朝または夕方を狙いましょう。
秋(9〜11月):大山の紅葉、梨狩り体験、鳥取砂丘の気温が最も過ごしやすい季節。二十世紀梨の収穫体験シーズンで、子連れ果物狩りの最盛期です。
冬(12〜2月):大山ホワイトリゾートで家族スキー、松葉ガニ食べ放題プランの温泉宿、とっとり花回廊のイルミネーション。寒さ対策を万全に、屋内観光と温泉の組み合わせがおすすめです。
雨の日・暑い日・寒い日の屋内プラン
鳥取県は屋内充実型の子連れ施設が豊富なので、天候に左右されない旅行計画が立てやすいのも魅力です。雨の日・猛暑・寒波の強い日には、鳥取砂丘 砂の美術館、とっとり花回廊の屋根付き回廊、鳥取県立博物館、二十世紀梨記念館、鳥取砂丘こどもの国のちびっこプラザなどの完全屋内施設が大活躍します。
また、ショッピングモール「イオンモール鳥取北」「イオン日吉津」には屋内キッズパークやフードコートがあり、緊急避難先としても便利。温泉宿に早めにチェックインして館内で過ごすのも、子連れならではの贅沢な過ごし方です。
子連れ観光の持ち物・移動のコツ
必須持ち物:季節を問わず、水分補給のための水筒、砂丘での砂対策の着替え一式とタオル、日焼け止め(夏)と防寒具(冬)、母子手帳・保険証、常備薬、絆創膏。乳児ならオムツ・おしりふき・ミルクセット・離乳食の予備を普段より多めに。
移動のコツ:鳥取県は公共交通機関の便が限られるため、特に中部〜西部をまたぐ移動はレンタカーが圧倒的に便利です。鳥取空港・米子鬼太郎空港ともにレンタカー会社が複数あり、チャイルドシートの予約は必ず事前に行いましょう。公共交通機関で巡る場合は、山陰本線の特急「スーパーおき」「スーパーまつかぜ」で主要都市間を移動できます。
砂丘エリアは砂まみれになるため、車の足元にレジャーシートを敷く、宿に着く前に足を洗えるペットボトルの水を用意しておくと、車内と宿が汚れずに済みます。
よくある質問(FAQ)
Q1. 0歳の赤ちゃんでも鳥取砂丘は楽しめますか?
A. 抱っこ紐やベビーキャリアを使えば問題ありません。ただし、夏の日中は砂の温度が50℃を超えるため、朝夕の涼しい時間帯に短時間訪れることをおすすめします。ビジターセンターに授乳室とオムツ替え台があります。
Q2. 鳥取でベビーカーで回りやすい観光地はどこですか?
A. とっとり花回廊、砂の美術館、鳥取県立博物館、なしっこ館、鳥取砂丘こどもの国は、いずれもバリアフリー設計でベビーカー利用に最適です。水木しげるロードも2018年のリニューアル以降歩きやすくなっています。
Q3. 水木しげるロードは何歳から楽しめますか?
A. ブロンズ像を「不思議な人形」として眺めるだけなら2歳頃から。妖怪絵本に親しんだ3歳以上からは本格的に楽しめます。暗くなってからのライトアップ時は怖がるお子さんもいるため、日中の訪問が安心です。
Q4. 「とっとり子育て応援パスポート」は旅行者も使えますか?
A. 他県発行の子育てパスポートも相互利用できる施設が多数あります。お住まいの都道府県のパスポートを忘れずに持参ください。対象施設・特典は鳥取県公式サイトでご確認を(情報は公式サイト要確認)。
Q5. 移動時間はどのくらい見ておけばよいですか?
A. 鳥取市内〜境港は車で約1時間30分、鳥取市内〜倉吉が約50分、倉吉〜米子が約50分。主要観光地間の移動は1時間前後を見ておくと余裕のあるスケジュールが組めます。
まとめ
鳥取県は、日本最大級の砂丘から妖怪のテーマ通り、中国地方最高峰の大山まで、子どもの心に強く残る「日本でここだけ」の体験ができる観光地が豊富に揃っています。しかも、県全体で子育て支援が手厚く、多くの観光スポットに授乳室やオムツ替え台、ベビーカー貸出が整備されているため、0歳の赤ちゃん連れでも安心して旅行計画を立てられます。
混雑が少なく、移動距離もコンパクト、天候に左右されない屋内施設も豊富——家族でのんびりと質の高い時間を過ごせる鳥取県は、初めての子連れ旅行地としても、リピートの温泉旅としてもおすすめできる稀有な県です。ぜひ本記事を参考に、お子さまの年齢や興味に合わせたプランを組んでみてください。
宿泊先選びの参考には、当サイトの「親子連れで行きやすいホテル47都道府県」シリーズの鳥取県版もあわせてご覧ください。ファミリールーム・キッズアメニティ・キッズメニューが充実した宿を厳選してご紹介しています。皆生温泉・三朝温泉・はわい温泉それぞれの特徴を踏まえた選び方もあわせて解説していますので、滞在先選びにお役立てください。

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