讃岐うどん、金刀比羅宮、小豆島のオリーブ、瀬戸内芸術祭の舞台・直島、ニューレオマワールド、四国水族館──香川県は、日本一面積が小さい県ながら、子連れ旅行の魅力がぎゅっと詰まった「ミニチュア観光王国」。岡山から瀬戸大橋を渡って気軽にアクセスでき、関西圏からも船・高速バス・新幹線乗り継ぎで訪れやすい、家族旅行のコスパ優等生です。
本記事では、香川県で親子連れにおすすめできるホテル・旅館を7軒、観光スポット、ベストシーズン、アクセス、持ち物リストとセットで徹底解説。「うどん・島・うどん」という単純なイメージを超えた、現代アート、温泉、テーマパーク、水族館と幅広い楽しみ方を体験できる香川の魅力を、2026年版として新しい情報で整理しました。
香川県が親子旅行におすすめな理由
香川県が子連れ家族に愛される最大の理由は、「コンパクトさ」です。面積は日本最小の県ですが、高松市、琴平、坂出、丸亀、小豆島、直島、豊島と、個性の異なる観光エリアが車で1〜2時間圏内に集結。子どもが長時間の車移動で疲れる前に、次の目的地に到着できる──これは子連れ旅行において、想像以上に大きなアドバンテージです。
次に、「うどんの単価の安さ」。讃岐うどんはかけ・ぶっかけで300〜500円、セルフ系なら親子2人で1,500円以内に収まることも珍しくありません。1日に何杯も食べ歩くのが香川流で、「食費を抑えながら本物のグルメ体験ができる」のは家族旅行の大きなメリット。子どもにとってもうどんは身近で食べやすいメニューです。
観光コンテンツも多彩。金刀比羅宮(こんぴらさん)の石段785段は小学生以上のアクティビティに、ニューレオマワールド(丸亀市)は30以上のアトラクションを備えた四国を代表するテーマパーク、四国水族館(宇多津町)は2020年にオープンした新しい水族館で、瀬戸内海・四国の川と海の生き物を多彩に展示。ワクワク#205(高松国際ホテル)のようなキッズスペース付き客室や、JRホテルクレメント高松のアンパンマンルームなど、ホテル側も子連れを積極的に取り込む工夫をしています。
島旅も魅力。小豆島はオリーブ、醤油の町、二十四の瞳、寒霞渓、エンジェルロード、ヤマロク醤油蔵見学など体験コンテンツ豊富。直島は草間彌生「黄かぼちゃ」、地中美術館、ベネッセハウスなど現代アートの聖地で、「島そのものが美術館」という圧倒的な世界観を子どもと共有できます。
温泉地としては、金刀比羅温泉郷(琴平温泉)が有名。琴平花壇、琴参閣、敷島館など歴史ある温泉旅館が揃い、金刀比羅宮参拝とセットで「昔ながらの日本旅館」体験ができます。高松市内にも「天然いやだに温泉大師の湯」などがあり、意外と温泉宿の選択肢は豊富です。
親子連れにおすすめのエリア別特徴
高松エリア
香川県の県庁所在地で玄関口。高松港、栗林公園、サンポート高松、瓦町FLAG、北浜alleyなど、都市型観光と落ち着いた日本庭園が共存。JR高松駅からはマリンライナー(岡山方面)、高松琴平電鉄(ことでん)の路面電車で県内各地へアクセス可能。
琴平(こんぴら)エリア
金刀比羅宮(こんぴらさん)参拝と温泉のクラシックな観光地。参道の石段、表参道の土産店、金丸座(歌舞伎小屋)などが集まり、「和の情緒」を家族で味わえます。琴平温泉郷にはファミリー向けの大型温泉旅館が充実。
丸亀・坂出エリア
瀬戸大橋記念公園、四国水族館、ニューレオマワールドがある「子連れアクティビティの中心」。丸亀城(現存12天守のひとつ)、讃岐富士(飯野山)のハイキングも人気。高松市街から車で30分。
小豆島エリア
瀬戸内海最大級の島。オリーブ園、醤油蔵、寒霞渓ロープウェー、エンジェルロード、二十四の瞳映画村、銚子渓おさるの国など、体験コンテンツの豊富さが魅力。高松港からフェリーで約1時間、姫路・岡山・神戸などからもフェリーあり。
直島・豊島エリア
現代アートの聖地。草間彌生「赤かぼちゃ」「黄かぼちゃ」、地中美術館、李禹煥美術館、豊島美術館などをフェリー・レンタサイクルで巡る。小学校高学年以上のアート好きな家族に特におすすめ。3年に1度の瀬戸内国際芸術祭(次回は2025年)は全国から観光客が集まります。
香川県の親子向けおすすめホテル【2026年版】
1. JRクレメントイン高松
JR高松駅から徒歩約2分、新幹線・マリンライナーで岡山からアクセスした親子が「荷物を転がしたままチェックインできる」利便性が最大の魅力。最上階の大浴場からは高松の街並みと瀬戸内海を一望。
客室はシングル、ツイン、ハリウッドツインなど多彩。ベビーベッド貸し出し、添い寝無料プラン、お子様用スリッパや歯ブラシなど子連れ対応も整備。高松港(小豆島・直島行きフェリー乗り場)まで徒歩数分で、島旅の拠点としても優秀。朝食ビュッフェでは讃岐うどんが食べ放題で、子どもも朝からテンションUP。参考料金:1泊朝食付き大人1名10,000円〜。向いているファミリー像:高松駅前拠点、島旅との組み合わせ、コスパ重視。
2. JRホテルクレメント高松(アンパンマンルーム)
同じJRホテルグループの上位ブランドで、JR高松駅直結の高級シティホテル。「アンパンマンルーム」というアンパンマン関連グッズ・デコレーションで統一された客室タイプがあり、アンパンマンファンの小さい子連れ家族にとっては夢の空間です。壁紙、ベッドリネン、ぬいぐるみ、アメニティまで全てアンパンマンで統一(プランにより内容が異なる場合あり)。
朝食はうどん含む和洋バイキング、館内にはレストランが複数あり、食事の選択肢も豊富。高松港、栗林公園、商店街へのアクセス良好。女の子ならキティルーム、男の子ならアンパンマンルーム、赤ちゃん連れならベビー対応スイートと選べるのが強み。参考料金:1泊朝食付き大人1名15,000円〜(アンパンマンルームはプレミアム料金)。向いているファミリー像:未就学児のアンパンマン好き、高松駅直結で最上級の体験、記念日旅行。
3. ダイワロイネットホテル高松
JR高松駅から徒歩約7分、高松の市街地中心部にあり、コスパと利便性のバランスに優れるシティホテル。洋室中心のビジネスホテル型ですが、ベビーベッド貸し出しがあり、3名まで泊まれる「ハリウッドツイン」は子連れファミリーに便利。
子ども用スリッパ・歯ブラシ・ボディスポンジも用意されており、「赤ちゃん連れでも気軽にシティホテル」という需要にしっかり応える造り。瓦町FLAG、北浜alleyの飲食街も徒歩圏内で、外食の選択肢も豊富。参考料金:1泊朝食付き大人1名9,000円〜。向いているファミリー像:コスパ重視、洋室派、高松市街で柔軟に動きたい家族。
4. 琴平花壇(ことひらかだん)
金刀比羅宮の参道途中に建つ、330年以上の歴史を誇る老舗温泉旅館。森鴎外、若山牧水、北原白秋など明治の文人に愛された宿。石段を登ってすぐの絶好のロケーションで、参拝前後の滞在に最適です。
客室は和室中心で、露天風呂付き客室やスイートタイプも。夕食は讃岐の食材を使った会席料理、朝食は和朝食または朝粥プランが人気。温泉は琴平温泉の自家源泉で、露天風呂、檜風呂、貸切風呂を備え、小さな子ども連れも家族風呂で気兼ねなく入浴可能。参考料金:1泊2食付き大人1名22,000円〜。向いているファミリー像:金刀比羅宮参拝、老舗旅館で和の体験、三世代旅行。
5. 琴平グランドホテル 桜の抄
琴平温泉郷の大型温泉旅館。金刀比羅宮参道の入口至近、参拝後すぐに温泉へ直行できるロケーション。庭園を望む和風の宿で、露天風呂・大浴場・貸切風呂があり、家族で温泉三昧ができます。
客室は広い和室が中心で、家族4〜5人でも余裕のあるサイズ。夕食は讃岐会席でお子様膳も用意。こんぴらさん参拝のあとに石段を下って数分で温泉へという動線が、足を酷使した家族連れには何より嬉しい。参考料金:1泊2食付き大人1名17,000円〜。向いているファミリー像:こんぴらさん参拝、足の疲れを温泉で癒したい、老舗感のある旅館。
6. 小豆島国際ホテル
小豆島・土庄港近く、エンジェルロード(干潮時のみ現れる砂の道)の目の前に立つリゾートホテル。全120室オーシャンビュー、屋外プール(夏季のみ)、温泉大浴場、カラオケルーム、ゲームコーナーと子連れに嬉しい設備が充実。
朝夕は「ファミリーバイキング」(時期により)で、讃岐うどん、小豆島素麺、瀬戸内海の魚介、肉料理、スイーツまで幅広く。離乳食対応や子ども向けメニューも充実。エンジェルロードの干潮時間に合わせて出歩ける抜群の立地で、小豆島観光の拠点として最有力。参考料金:1泊2食付き大人1名16,000円〜。向いているファミリー像:小豆島メイン、ファミリーバイキング志向、エンジェルロード絶景。
7. 大江戸温泉物語 ホテルレオマの森
四国最大級のテーマパーク「ニューレオマワールド」から徒歩3分の大型温泉ホテル。30以上のアトラクション・ショーが楽しめるテーマパークと宿泊をセットで楽しめる、ファミリー旅行のゴールデンセット。自家源泉「ニューレオマ天然温泉」が自慢で、種類豊富な浴槽が楽しめます。
夕食・朝食ともにバイキングスタイルで、子どもが好きなラインナップが豊富。土日祝と連休には屋内プールもオープンし、雨の日も天候に左右されずに遊べます。参考料金:1泊2食付き大人1名14,000円〜(レオマ入園券付きプランあり)。向いているファミリー像:テーマパーク派、バイキング志向、雨天時の保険がほしい家族。
子連れで立ち寄りたい観光・体験スポット
- 金刀比羅宮(こんぴらさん):本宮まで785段の石段、奥社まで1,368段。小学生以上が歩きこなす達成感の旅。
- 栗林公園(高松):日本三名園に匹敵する名園(特別名勝)。鯉の餌やり、和船遊覧、手漕ぎ船、茶室でお抹茶。
- 四国水族館(宇多津町):2020年オープン、瀬戸内海と四国の生き物を展示。屋上の「夕暮れの景」プールが美しい。
- ニューレオマワールド(丸亀市):四国唯一の大型テーマパーク、冬はイルミネーション名所。
- 小豆島・エンジェルロード:干潮時に現れる砂の道。手をつないで渡ると願いが叶うと言われる。
- 直島(草間彌生カボチャ・地中美術館):島ごと現代アート、子どもにも視覚的インパクト大。
- 讃岐うどん食べ歩き:セルフうどん店めぐり、うどん作り体験(中野うどん学校、なかむらうどん)など。
ベストシーズンと季節別の楽しみ方
春(3〜5月)は高松・栗林公園の桜、小豆島のオリーブ畑、気候穏やかで歩きやすい。GWは小豆島行きフェリーが大混雑するので早朝乗船を。夏(6〜8月)は四国水族館、屋外プール(ホテルレオマ、小豆島国際)、小豆島海水浴、夏祭り。瀬戸内国際芸術祭(3年に1度、次回は2025年)は夏・秋会期。秋(9〜11月)は寒霞渓の紅葉(小豆島、10月下旬〜11月上旬)、讃岐富士ハイキング、気候安定で直島アート散策に最適。冬(12〜2月)はニューレオマワールドのイルミネーション、うどん屋が空いていて狙い目、金刀比羅宮の初詣は大混雑なので1月中旬以降が快適。
アクセス・移動手段の選び方
首都圏から:羽田→高松空港は約1時間20分、空港連絡バスで高松駅まで約40分。東京→高松は新幹線+マリンライナー(岡山乗り換え)で約4時間40分。関西圏から:新大阪→岡山→高松(マリンライナー)で約2時間15分、高速バス(神戸・大阪〜高松)も便利。四国内:JR予讃線・土讃線で松山・高知・徳島と接続。県内移動:高松・丸亀・坂出はJRと琴電(ことでん)で十分。小豆島・直島へは高松港・宇野港・新岡山港などからフェリー。小豆島はレンタカー・島内バスで周遊、直島はレンタサイクルが王道。
子連れ旅行の持ち物・事前準備チェックリスト
- 母子手帳、保険証、こども医療費受給者証
- 歩きやすい靴(こんぴらさん石段・直島散策・栗林公園)
- 水着(小豆島海水浴、ホテルプール)
- 帽子・日焼け止め・サングラス
- ベビーカー+抱っこひも(こんぴらさんは抱っこひも必須、直島は石畳多い)
- うどん汚れ対策の食事用エプロン・おしぼり
- エンジェルロード干潮時間の確認(観光案内所・ホテルで)
- フェリー時刻表の事前チェック(小豆島・直島旅)
- おむつ、おしりふき、授乳ケープ、離乳食
- ニューレオマワールドは事前予約・割引チケット活用を
よくある質問(FAQ)
Q1. こんぴらさんの785段、子どもは登れる?
小学生以上なら十分登れます。未就学児は抱っこ・背負子でカバーを、または表参道の365段(大門)で折り返すプランもアリ。道中には土産店・茶屋が多く、休憩しながら登れます。参道入口から人力車で大門まで運ぶサービスもあり。
Q2. 直島のアートは未就学児でも楽しめる?
草間彌生のかぼちゃオブジェは幼児でもインパクトあり、屋外アートは子連れでも楽しめる。地中美術館は静けさが求められ作品鑑賞に集中が必要なので、小学校中学年以上推奨。家プロジェクトなどの屋内作品も、走り回る小さい子には向きません。
Q3. 小豆島へのフェリーは車を乗せた方がいい?
島内観光なら車を持ち込むかレンタカーが便利。島内バスもありますが本数が限られます。高松港・宇野港・姫路港・新岡山港など複数の発着地があるので、旅程に合わせて選択を。
Q4. 讃岐うどんの食べ歩きは何軒が限界?
小さい子連れなら1日2〜3軒が現実的。セルフ系(小)サイズなら1軒150〜250円程度で、お腹いっぱいになる前に味の違いを楽しめます。有名店は行列・駐車場争奪戦なので午前中〜12時前の訪問がおすすめ。
Q5. エンジェルロードの干潮時間は?
干潮の前後約3時間、1日2回現れます。訪問日の潮見表を必ず確認を。小豆島観光協会や宿泊先で教えてもらえます。夕焼け時のタイミングが最も絵になります。
Q6. 瀬戸内国際芸術祭は子連れで楽しめる?
屋外作品中心で、島そのものを歩いて楽しむスタイル。小学校中学年以上なら理解と関心を持てます。会期中はフェリー・島内バスが混雑するので、早朝移動・予約必須。
Q7. ニューレオマワールドは何歳から楽しめる?
身長制限のあるアトラクションが多いですが、3歳以上から楽しめる乗り物も多数。未就学児向けの「マジカルストリート」や「ファンタジーランド」ゾーンがあります。レオマワールド周辺は自然公園(レオマ花ワールド)もあり、小さな子でも歩いて楽しめます。
まとめ
香川県は、「日本一小さい県だからこそ凝縮された、多彩な子連れ旅行の楽しさ」があります。高松の都市機能、琴平の参道文化と温泉、小豆島と直島の島旅、ニューレオマワールドのエンタメ、そして讃岐うどんというソウルフード──これらすべてが車で1〜2時間圏内に収まっているのは、全国を見渡しても非常に稀。
今回ご紹介した7軒のホテル・旅館は、駅直結シティホテルから、琴平の老舗温泉旅館、小豆島リゾート、テーマパーク連携型まで、旅のスタイルに合わせて選べるラインアップにしました。料金・サービス内容は変動するため、予約前には必ず公式サイトで最新情報をご確認ください。2026年、香川で「食べて、歩いて、遊んで、アートに触れて」の充実の家族旅行になりますように。

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